917:名無しNIPPER[saga]
2016/03/23(水) 00:13:38.94 ID:GUkSZoj/o
「かわいそうな子の役は嫌だってよだかに言われたとき、俺はぎくりとしたんだ」
「……」
「よだかは救われなきゃいけないって思ってた。何か、きれいな形で。
でも、あいつはもう、食べたんだ。何の救いもなくたってさ」
「……」
「そういうことなんだよな、たぶん。誰かの手で救われるわけじゃない。
みんな、理不尽を、不条理を、食べて、強くなっていくんだ」
そういうものなんだって、受け入れて。
「つまりさ、余計なお世話なんだよ。俺があれこれ頭を悩ませることなんて」
「……」
「俺にできることなんて、知れてるんだ。
困ってる人の手伝いをして、そばにいたい相手のそばにいて、
その人たちの幸せを願うしかない。だったらもう、考えることなんて無駄だ」
「そうみたいだな」とスクイは言った。
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