973:名無しNIPPER[saga]
2016/04/02(土) 00:49:28.77 ID:PCQym4Teo
「すず姉は?」
話を取り合っても仕方ないと思って話題を変えると、ちい姉が当たり前みたいな顔で答えてくれた。
「家に帰った。今日、朝早いんだって」
「朝早いのに昨日の騒ぎだったのか」
「若者の特権だよね」と静奈姉。
「ちい姉、わたしのこと送ってくれる?」
「うん」
「じゃ、お願い」
「ついでだし、タクミくんも乗ってく?」
「あ、うん」
「とりあえず、ごはん食べちゃいないよ」と静奈姉。
「ちひろちゃんの家に寄ってくなら、早めに出ないとでしょ?」
「……だね」
俺はなんだか、ひさしぶりに、不安になるくらい、楽な気分だった。
なんだかいつも、誰にも守られていないような気分だったのに。
文句も言わず助けてくれる人が、いまの俺にはたくさんいるような気がした。
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