79:名無しNIPPER[saga]
2015/11/15(日) 01:31:47.17 ID:cSrE/iISO
しかしどうだ、現状は、この様は。自分は出来た人間、いや出来た狐ではないがこれは見過ごせるものではない。
「あえああは、うぇ?」
自分の前に憚ったモノを見て不思議そうに首を傾げる老人。その仕草はまるで色も判らぬ赤ん坊の様で、狂気を感じさせるには十分だった。
「…………!」
ぐるる、と狐は牙を剥き唸る。散々死の結末に追いやった分際ではあるが、この結末だけは気に入らない、胸糞悪い。
「――――気に入らんな」
一吼えした狐が煙に包まれたかと思うと、晴れた場所に長めの黒髪を襟首で結った長身の男が立っていた。
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