81:名無しNIPPER[saga]
2015/11/15(日) 02:09:39.01 ID:cSrE/iISO
恐らくは警察。来た時から包丁に血を滴らせていたので、既に誰かを刺していたのだろう。
「チッ」
腕に刺さった包丁を捨てる。少し血を流しすぎただろうか。老人は痙攣して倒れている事だしもう心配はなさそうだ。
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「くそ、大人しくしろっ!!」
「あ゛ああぁぁぁああ!!!!」
暫くしない内に老人は大勢の警官に取り抑えられた。しかし、散らかった部屋に黒髪の男の姿はない。
「あ、あのっ!」
恐怖から這い出て正気を取り戻した女は警察に保護され、毛布を羽織っていた。
「被害者の……安心してください、もう大丈夫ですよ」
「それよりこの子が……お願いしますっ、助けてくださいっ!!」
女の腕の中では黒い毛並みでもわかる程に大量の血を流した黒狐が息も絶え絶えになっていた。
「っ……わかりました、おいっ、車出せ!!」
「お願いっ……死なないで……っ!」
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………………
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