23:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/17(火) 00:47:11.24 ID:/ylhE4Sso
そのまま自分の家まで早歩きで帰った。同じように赤座家を出てきた櫻子が、途中で私に追いついた。
「ねえなんなの!? いったい何があったの!?」
「…………」
「ねえってば!!」
櫻子が私の肩を掴んでぐいと引っ張った。
私はそのまま倒れこむように、櫻子を抱きしめる。
「うぇっ!?」
「櫻子……ごめん……」
「な、なに……?」
「ごめんね……あかりちゃんの家、行きづらくしちゃったね……あんたたちには関係ないのに……ごめんね……」
「ねーちゃん……っ!?」
気づけば私は、泣いていた。
そのまましばらく道端で、櫻子の小さな肩に目を押し当てて、涙を沁みこませた。
久しぶりに抱きしめた妹というものは……やはり昔と変わらず、小さかった。
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