過去ログ - 少年「こんばんは、お月さま」
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7:名無しNIPPER[saga]
2015/11/18(水) 01:01:58.71 ID:630/3Zti0
地上の明かりが一つ、また一つと消え始める

窓から漏れる光が少なくなり、降り注ぐ淡い光が町に充ちてゆく

少年は隣に寄り添うぬくもりを撫でながら大きなあくびをした



「ふぁあ」



目じりに温かい雫がたまり、世界が優しくにじむ

横からも同じようなあくびが聞こえた

彼はこの明かりに包まれた街が好きだった



「きれいだなぁ…」



彼は、この世界が大好きだった



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