過去ログ - 少年「こんばんは、お月さま」
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8:名無しNIPPER[saga]
2015/11/18(水) 01:08:02.97 ID:630/3Zti0
花や風、音も眠りにつこうかという時間

少年の手元にはもう数え切れるほどしかキラキラは残っていない

彼が残りの星も空に飾ろうとしたとき、遠く、遠くの丘に一人の少女が立っているのが見えた



「……」



真っ白なワンピースに身を包まれた彼女は、ぼんやりと空を見上げている

少年にはその光景が、どうしようもないほどきれいで、儚く見えた

しかし同時にとても寂しそうにも見えたのだ



「……」



彼は胸の奥がズキンと痛むのを感じた



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