過去ログ - ほたる「お願いします……プロデューサーさん……」
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4: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/11/20(金) 21:27:55.50 ID:BG9zRdVH0

気付けばなにかに誘われるようにマウスを操作し、カチカチとクリックしてはアダルトゲームを読み進めていくほたる。描写される
ヒロインの奴隷の少女の雰囲気や、その境遇。そしてゲームの主人公へ抱く感情。あくまでゲームであり、現実と比べられない部分も
多々あったが、なぜかほたるにはこの少女のことが他人事とは思えない。

ほたる(……似てる……私に……?)

今や画面ではヒロインの少女と主人公とが身体を重ね愛しあうシーンへと移り、それを熱っぽく見つめるほたるの表情はどこか
羨ましさが滲み出ていた。そして、ここでタイミングが良いのか悪いのか、プロデューサーが部屋へと戻ってきたのである。

最初にプロデューサーは自分の部屋にほたるがいることに驚き、次に彼女が自分のやっていたゲームを見ていることに気付くと
恐怖の表情を浮かべて彼女に呼びかけた、それ以上見るな、と。13歳のアイドルにアダルトゲームを見せたなど、千川ちひろに
知られればなにをされるか分からない以上に、彼にとってそのアダルトゲームの内容はほたるにだけは見られたくなかったからだ。

スカウトした時は軽い親切のつもりで、一緒に暮らすようになった時は妹か娘を持った気持ちで。決してやましい感情など
なかったはずなのに、共に過ごす時間が長くなり、ほたると喜びも悲しみも怒りもなにもかもを共有していくごとに、
プロデューサーの中に決して担当アイドルには抱いてはいけない感情が生まれてしまっていた。



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