過去ログ - 姫「ボクの名は姫! 誇り高き勇者の血を受け継ぐ者!」
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◆WnJdwN8j0.
[saga]
2015/11/24(火) 18:50:24.94 ID:rXUt6fQL0
使者A「お会いできて光栄です魔王様」
使者B「我々は音楽の国から参りました」
音楽の国の使者達は、魔王の前に通されるなり、へりくだった愛想笑いを見せた。
側近「単刀直入に聞く、今日は何の用で来た」
使者A「はい。魔王様への降伏を伝えに」
魔王「ほう?」
魔王はつまらなそうに言った。
音楽の国など、眼中にもなかった弱小国。危害を加える前に降伏するなど、いかにも弱小国だ。
使者B「ご存知の通り、我が国はろくな武力を持たぬ弱小国でございます。ですので降伏の意を伝えに…」
魔王「ふむ。賢い判断だ」
その賢い判断というのが、魔王の嫌いなものだが。
使者B「そして…今日は降伏の証として、魔王様に我が国の宝を献上しに参りました」
魔王「何だ。宝石か? それとも…音楽の国だけに楽隊、とは言わんな?」
魔王は嘲るように冗談を言った。
使者A「流石魔王様、察しのいい」
魔王「何だ、本当に楽隊なのか」
使者A「音楽こそ我が国の宝…魔王様に献上致しますのは『舞姫』でございます」
魔王「舞姫?」
使者A「まずはひと目、見て頂くのがよろしいでしょう。おい、舞姫様をお連れしろ」
片方の使者が一旦部屋を出る。
そして使者は戻ってきた時に楽隊の者を引き連れており、そしてその中に――
魔王子「――!」
魔王「ほう…」
華やかさが目を引く、一人の美女がいた。白くなめらかな肌、長く艶のある銀糸の髪。
顔に施した化粧はやや派手めで、やや露出した衣装は女の持つ抜群のプロポーションを強調している。だというのに――その女は、不思議と品格を纏っていた。
魔王子は目を疑った。
魔王子「姫――?」
その女は半年前に亡くなった、姫とどことなく似ていた。
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