過去ログ - 姫「ボクの名は姫! 誇り高き勇者の血を受け継ぐ者!」
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◆WnJdwN8j0.
[saga]
2015/11/24(火) 18:54:31.23 ID:rXUt6fQL0
話は一旦、半年前に遡る――
祖国から亡命してきた姫を、音楽の国の者は手厚く出迎えた。
音王「勇者の国であった惨事は既に耳に入っている…! そんな中よくぞ生き残ってくれた、姫君!」
姫「音王様、まずは『私』を受け入れて下さったことを感謝致します」
普段じゃじゃ馬な姫とはいえ、ここは他国。一国の国の王にするべき態度は弁えている。
音王「姫君は勇者の末裔、その血を途絶えさせるわけにはいかん。他国と協力の下、全力で保護しよう」
姫「いえ。戦わず保護され、勇者の血に何の価値があるというのでしょう」
音王「まさか姫君、魔王に挑むつもりか? それはいかん、そちらの国王の二の舞になるというものだ」
姫「ええ。ですから真っ正面からは戦いません」
音王「というと?」
姫「多少不本意な方法ですが…『女』の部分を使います」
女らしさ。それは姫が拒絶してきたもの。
だが姫はその『女らしさ』は武器にできることも知っていた。
姫「音王様、お願いが御座います。私に舞踊を指導して頂きたいのです」
音王「舞踊を…? それは構わないが、何をする気だ?」
姫「それは……」
姫は音王に、計画の全てを伝えた。
その無謀とも言える計画に音王は表情を曇らせたが、姫の真剣な様子を見てか、何かを決心したようだった。
音王「ある意味賭けに近い方法だが、我が国のような弱小国では、それ以上の方法を考えつきそうにない。だが、反対だ――その計画のままでは」
姫「何か改善点が?」
音王「我が国でもその策の手助けをする為…音楽の国王家の者としての身分を与えよう」
姫「!! ですが、それは失敗した時に、そちらの国に危険を背負わせることとなり…」
音王「勇者の国での事件は、人類全体の危機に発展しかねない問題だ…弱小国である我が国にできるのはこんなことだけだ、協力させてほしい」
姫「音王様…感謝致します」
音王「それなら、姫の名は名乗らぬ方が良いな。そうだな…我が国の姫としての名を与えよう。その名も…」
舞姫――それが姫に与えられた新たな名であった。
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