過去ログ - 姫「ボクの名は姫! 誇り高き勇者の血を受け継ぐ者!」
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59: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/11/25(水) 19:24:12.54 ID:GQVg3txd0
ずっと拒絶していた『女らしさ』。それは武器にできるということを、舞姫は知っていた。
化粧を施した顔も、抜群のプロポーションを強調する衣装も、男の下心を引き出すには最適と知っていて――

舞姫(せいぜい油断しろ、エロジジイ)

それを利用してやる気満々でいたけれど。

魔王「…まさか経験がないのか? 緊張感が見て取れる」

舞姫「――っ!」

経験のない舞姫が、そう簡単に魔王を手玉に取るなどできるわけなかった。

舞姫「…はい」

魔王「その容姿にしては意外だが…誰かの手付きよりは良い」

舞姫「……」

自分に向けられる淫蕩な目は、鳥肌が立ちそうな程おぞましい。

舞姫(耐えろ、ボク…王族は政略結婚が多いから、好きでない男とそういう関係になることだって珍しくないんだ)

頭ではわかっているけれど。

魔王「舞姫…」

魔王の手が伸びると、足は逃げ出しそうになって。

舞姫「――っ!!」

拒絶感と義務感が反発し合い、頭は発狂しパンクしそうで――



魔王子「父上」トントン


魔王「む」

触れる前に、魔王は手を引っ込めた。




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