過去ログ - 姫「ボクの名は姫! 誇り高き勇者の血を受け継ぐ者!」
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◆WnJdwN8j0.
[saga]
2015/11/26(木) 19:15:55.01 ID:PbFu1K8w0
♪プッパラビラリ〜ン
魔王子「よし! 着実に上達しているぞ!」
舞姫「ま、魔王子様」ヒクヒク
魔王子「舞姫…それにチェロ弾き。どうした、こんな遅くに」
舞姫(こんな遅くに騒音出すなよ)
チェロ弾き「舞姫様が、まだ踊り足りないと言われましてね」
舞姫「宜しければお付き合い頂けませんか、魔王子様」
魔王子「良いぞ。じゃあまた俺の笛で…」
舞姫「それは勘弁を」
魔王子「え?」
舞姫「あ、いえ…先程とは違った趣向の舞を披露したく」
魔王子「そうか。それは是非見てみたいな」
舞姫「はい、では…チェロ弾き」
チェロ弾き「はい」
チェロ弾きにより、優雅なメロディーが奏でられる。
その音楽に合わせて、舞姫はステップを踏み始めた。
魔王子「おぉ…」
魔王子は感嘆の声をあげながら、その舞を見ていた。
舞姫(魅了できている)
手応えを感じた舞姫は、魔王子に向かっていき――そして、手を取った。
魔王子「あ、え?」
舞姫「是非ご一緒に、魔王子様」
舞姫は誘惑の笑みを浮かべた。
魔王子「あ、ちょ、待っ!?」
あわあわしながらも、魔王子は舞姫のリードに合わせて動く。
即座に対応できる所を見れば運動神経は良いのだろうが、その動きはガチガチだ。
舞姫(こいつ、緊張しているな)
わざわざ色気をアピールしなくてもガチガチになってくれるので扱いやすい。
こうして舞が終わるまで、魔王子はガチガチだった。
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