43:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/24(火) 22:46:01.08 ID:U3uWc7f60
「そうだ、美希ちゃん、お姉さんと765プロのかけ声やりましょう」
駅前に到着すると、小鳥は思い出したかのように言った。
「アハッ、おもしろそうだね。どんなの?」
「手を重ねて、私がファイト、っていうから、その後おーっ、て言って手を挙げるのよ。うちのアイドル達が考えたんだけど、みんな気に入ってるからよくやるのよ」
「うん、ミキ、やってみるね」
美希と小鳥が手を重ねると、小鳥が小さく叫んだ。
「765プロ、ファイトー!」
「おー!」
人ごみの中で、二人のささやかな儀式が行われた。
それは誰の目に留まることもなかったが、美希は自分が新しい一歩を踏み出したように感じ、小さな満足感を覚えた。
学校での退屈な日常から離れることができるという期待感に胸が高鳴った。美希は、家族に報告したくてたまらなかった。
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