過去ログ - テレパシーが使える女子に会った話
↓ 1- 覧 板 20
14: ◆D0ZmUeXKaGxm[saga]
2015/11/26(木) 18:57:30.02 ID:8Pdip540o
しかし今は美術部。
彼女が、何も始めようとしない俺に疑問を持つのは早かった。
なにもしないの?
彼女は心の中で思っただけのようだったが、漏れていた。
「写真部に入りたかったんだけど、なくてさ、代わりに入ってみたんだけど」
「実際、どんなことをしたらいいのか」
わからない。そう彼女に言うと、
彼女は自分のスケッチブックを開いて見せてくれた。
「私は、こういう景色があったらいいなって思って、描いてる」
隅にそう付け加えられたページは、森の中だった。
浅い小川の上から、その流れの先を見つめているような景色。
上手いなーと思った。
というか口に出ていた。
実際見たら綺麗だなと思った。
思って、思うことがあった。
「やること思いついたよ」
「いや、今はちょっと出来ないけど」
「うん、今日は帰る」
テレパシーな彼女とのスムーズな会話を終え、俺は教室から出た。
27Res/11.20 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。