8: ◆stww/BS79E[sage saga]
2015/11/28(土) 00:21:58.45 ID:PDG+xh0O0
4、中華料理店
次に訪れたのは…高峯のあの伝説のメニューがあるお店!
私は、迷うことなくそれを選んだ。
「特製麻婆豆腐」
ここのはただの麻婆豆腐じゃない…お盆の横に一緒に置かれる山椒これが決めてになる。
「ここのお店の麻婆豆腐は高峯のあさんが現役時代に1番お気に入りだった場所として語りつがれています。
そして、この麻婆豆腐……これに山椒を1本分まるまるかけて、無表情で食べきるのが、
高峯のあさんの隠された楽しみだったと言われているんです!」
そう言って、私は山椒の蓋を開けると…迷わず1本分を麻婆豆腐にかけた。
か、辛そう……だけど、これを乗り切ればのあさんに近付ける!!
私は意を決して
「では、いただきます!」
一口食べた。
その瞬間、強烈なスパイスの攻撃と熱さで喉が焼けそうになり…何度もむせてしまう……
ここで何も言えないとただの放送事故になっちゃう!
「エフッ……お、オフッ…美味しい…です……でも、ゴホゴホッ…」
無理やりしゃべった影響でスパイスが気管を刺激してしまい、しゃべれなくなってしまう。
そこでディレクターさんからのカットが入って、一旦休止することになった。
「自由ちゃん…約束したでしょ?ちょっと入れるだけにするって…」
ディレクターさんに怒られてしまった…かなり反省。
そんな沈んだ気分で居ると……またあの人がやってきた。
「これ、飲みなさい」
白い飲みものを渡される。
「これは?」
「ちょっと手を加えた乳製品よ。辛みを和らげるわ」
「あ、ありがとう…ございます」
一口飲んでみる……あ、美味しい……それに喉の痛みが和らいでいくのが分かる……。
「あんな量誰だって咽るわ」
少し気を許そうと思ったけど…またイチャモンを言われる…
「でも、噂だと完食したって……」
「自分の好みの量に入れたかってけど、ふたが壊れてて全部入ったとは思わないの?」
「の、のあさんはそんな失敗なんかしません!!」
「そう……」
そう、のあさんは完璧でカッコよくて…私の憧れの人。
だから、きっとそんなことはしないって思っているし信じている。
私はやっぱり、このスタッフさんを好きになれそうにない。
怒りと…あの人の飲み物で少し回復出来たので、もう1回、ちゃんと撮り直して、次のロケ地に移動することになった。
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