9:名無しNIPPER[saga]
2015/11/26(木) 17:00:09.00 ID:+iT0SMHJo
「改めて、よろしく。ナナさん」
差し出された手を条件反射的に握る――と体温が伝わってくる。
「プロデューサーさんの手、あったかいですけど……」
本当にロボットなら、当然その手は冷たいはず。
「バッテリーの放熱を利用しているんです」
私は彼の手を握ったまま返すべき言葉を考えて、結局「よろしくお願いします」と無難なことを言って手を離した。
そのあと喫茶店を出て、彼と別れた。
帰路の途中、彼の体温を覚えた手のひらを見て、私に負けず劣らず変な人だな、と思った。
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