過去ログ - 唯「わたしがオバさんになっても」
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27:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 21:56:23.52 ID:jnRZeB6L0
★★

幼馴染に会えなくてさぞ残念がっているだろうと、同じ名前の日本酒を手土産に帰って来たわたしを、エプロン(憂の使ってたやつ)姿のりっちゃんが出迎えてくれた。

「なんだよその気遣い」
以下略



28:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 21:58:48.43 ID:jnRZeB6L0


今日は水炊きだぞ、と言いながらりっちゃんが鍋を運んでくる。
おおっ、これならお酒も進むね。さいこう!

以下略



29:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 21:59:33.70 ID:jnRZeB6L0
「それでさぁ、埒があかないから言ってやったんだよ。文句があるなら日本語で言え、って」

「通訳の人もいたんでしょ?」

「いるけどさ…都合が悪いことは訳さないんだよ」
以下略



30:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 22:00:47.80 ID:jnRZeB6L0


「りっちゃん」

「どした?」
以下略



31:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 22:01:23.48 ID:jnRZeB6L0
りっちゃんは黙ったまま両手を合わせてごちそうさますると、
ヒョイと鍋を持ち上げて台所に運んで行った。

この調子だとまた帰るとか言い出しそうだな。

以下略



32:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 22:02:10.26 ID:jnRZeB6L0
「バックトゥーザフューチャーだよ」

「観たことあるよ、それ」

「わたしも、面白いよね」
以下略



33:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 22:02:43.00 ID:jnRZeB6L0
わたしならいつだろう。
やっぱり高校時代? それとも大学?
確かに楽しかったけど、じゃあ今がそんなに嫌かと聞かれたらそれほどでもないとも思う。

…案外今が一番楽しいときなのかもしれない。
以下略



34:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 22:03:31.11 ID:jnRZeB6L0


「りっちゃんってさ。将来のこと考えてるの?」

しまったバカなことを聞いたと思った。
以下略



35:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 22:04:14.44 ID:jnRZeB6L0
時々自分たちを卑下したように冗談めかして話すことはあっても、本当に真剣に先のことなんて考えようとしなかった、考えるのが怖かった。

澪ちゃんもムギちゃんもあずにゃんも憂も、
みんなちゃんと家庭を持ったり、夢を叶えたりして“立派な”大人になっていくのを見て、
不安にならないわけないじゃん。
以下略



36:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 22:04:54.53 ID:jnRZeB6L0


「結婚してみようかと思って」

ジャージャーとうるさい水音のせいで聞こえないのか、りっちゃんはちっとも答えない。
以下略



37:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 22:05:51.27 ID:jnRZeB6L0


水音が止まった。

「唯がいいならさ」
以下略



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