過去ログ - 唯「わたしがオバさんになっても」
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38:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 22:07:56.13 ID:jnRZeB6L0
いつまでもこっちを見ようとしないりっちゃんにひと言投げつけて、わたしはそのまま家を飛び出した。
追いかけてきてほしかったのかもしれないし、わたしが出てったらりっちゃんは勝手に帰るわけにいかないだろうという計算もあった。
39:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 22:09:05.00 ID:jnRZeB6L0
しばらくボケーっと川の流れを見ているうちにいつの間にか隣にりっちゃんが立っていて、ぎゅっとわたしの左手を握り、そのまま引っ張り家まで連れて帰ってくれた。
40:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 22:09:42.53 ID:jnRZeB6L0
りっちゃんは背中を向けたまま何も言わずに出て行った。
41:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 22:13:38.74 ID:jnRZeB6L0
★★
-2ヶ月後-
それから。
42:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 22:15:12.90 ID:jnRZeB6L0
お見合い、なんてちゃんとした形式でやるのは初めてだったけど、相手はそんな悪くない…というかわたしの年齢とか学歴とか職歴とか考えたら申し分ない人だった。
憂の旦那さんの学生時代の同級生だって。要はお医者様。やったね玉の輿。
43:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 22:16:03.50 ID:jnRZeB6L0
「ねぇ澪ちゃん。澪ちゃんはさ。結婚してよかった、って思う?」
はじめのお見合いの後、澪ちゃんに聞いてみた。
44:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 22:17:04.80 ID:jnRZeB6L0
澪ちゃんは少し間を置いて答えた。
「よかったよ。そうに決まってるじゃないか。…今のわたしにとって一番大事なのは、家族だよ。そんなの…当たり前のことだよ。そんなこと聞くなよ」
まるで自分に言い聞かせるみたいに、強い口調だった。
45:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 22:18:31.47 ID:jnRZeB6L0
なんていうか。
結婚なんてさギャンブルみたいなものじゃない?
46:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 22:19:09.29 ID:jnRZeB6L0
してもしなくても幸福になれるのかなれないのかわかんないなら、
してみるのも一興ってやつですか!
いっちょ人生、賭けてみますか!
47:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 22:20:57.89 ID:jnRZeB6L0
明日は神戸だよ。三宮だよ。中華街だよ。メリケン波止場だよ。クルーズだよ。
そして100万ドルの夜景を堪能しつつ、ホテルでディナーだよ。シャンパンあけちゃうよ〜。
しかもお泊まりだよ。
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