過去ログ - 唯「わたしがオバさんになっても」
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50:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 22:29:52.36 ID:jnRZeB6L0


2ヶ月ぶりだからなのかなんなのか、りっちゃんは珍しく自分からなにも話そうとしない。
わたしもなぜだか何をしゃべっていいものかわからないし、もちろん明日のことは言うつもりもなかった。

以下略



51:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 22:31:21.45 ID:jnRZeB6L0


「これ、お土産」

静寂を破ったのはりっちゃんだった。
以下略



52:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 22:33:42.41 ID:jnRZeB6L0


なんとか龍とかいう覚えらんないややこしい名前のお茶は、はっきり言っておいしくはなかった。
高校時代、毎日お茶を飲んでいたせいで、わたし達はかなりお茶にはウルサイ。

以下略



53:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 22:35:09.81 ID:jnRZeB6L0



一瞬、息が止まった。

以下略



54:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 22:35:47.39 ID:jnRZeB6L0
★★

ひらひらと宙を舞う雪が、手のひらに触れた。

「閉めろよ、窓。寒いよ」
以下略



55:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 22:36:50.55 ID:jnRZeB6L0

降る雪を見ているうちに、高校時代作った冬の歌を思い出して、ついボケっとしてしまった。
ガラガラと窓を閉めてから、改めて部屋の中を眺める。
8畳のスペースに二つの並んだ布団と、ブラウン管のTV。ブラウン管…ブラウン管…?! ひさしぶりに見た。

以下略



56:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 22:37:58.33 ID:jnRZeB6L0
「値段の割には悪くない部屋だな」

りっちゃんもやっぱそう思うよね。

「うん。温泉も気持ちよかったしね」
以下略



57:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 22:38:49.91 ID:jnRZeB6L0

窓の外の暗闇には白い雪がひらひらと舞い続けている。
それを肴にしようと、駅前で買った地酒の一升瓶を開けた。
茶櫃の中から湯呑み茶碗を二つ取り出し、均等に注ぎ分ける。とぶとぷ。

以下略



58:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 22:39:55.51 ID:jnRZeB6L0
他に宿泊客はいるのかいないのか。
昼過ぎから降り始めた雪が、音をすべて飲み込んでしまったよう。観光地とは思えない静けさだった。

窓の外には…100万ドルの夜景どころか雪しか見えない。
中華街の豪華な食事の代わりに、お昼はコンビニで肉まんを買って食べた。
以下略



59:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 22:40:53.47 ID:jnRZeB6L0


お酒がもう残りわずかまで減ってきた。

りっちゃんはこういうとき、自分から何も言わない。
以下略



60:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 22:41:34.17 ID:jnRZeB6L0


「一体何がしたいのさっ」

あ、思わず口に出てた。
以下略



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