過去ログ - 晶葉「どうにも私は、恋をしているらしい」
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12: ◆zefPw5mKfA[saga]
2015/11/27(金) 00:15:42.47 ID:NjB6h2Aj0

「さぁ、そうと決まったらPしゃんを待って、突撃あるのみばい!」

鈴帆が両の拳を握って気合を入れた。腹を括って見届けてくれるという事だろう。
時計を見れば、そろそろ頼子はレッスンの時間で、彼が帰ってくる時間が間近に迫っていた。

「う、うん……!」

自然、緊張が体を駆け巡り私の体を固くしていく。口が真一文字から崩れない。
もうすぐだと思った瞬間から、胸のの鼓動する音が聞こえてきた。
今、自分はとてつもなく大それた事をしようとしているのではないかと、そんな考えに染まっていく。
答えは出した。考えた。それなのに、

「……緊張、してますね」

頼子が隣に来て、私の右手を両手で包み、祈るように額を当てた。

「だいじょーぶ! 晶葉しゃんならちゃんと出来る!」

左手は鈴帆が取った。自然と胸を張らされた。もう俯く事も出来ない。
ドアノブが鳴った。



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