過去ログ - 晶葉「どうにも私は、恋をしているらしい」
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19: ◆zefPw5mKfA[saga]
2015/11/27(金) 00:23:55.10 ID:NjB6h2Aj0

その日は完成したロボットの試運転の為に、近所の公園へと来ていた。
ラジコン式で、従来の物よりもより複雑な動きを可能とするための機構を備えた私謹製の逸品だ。
そこには休日という事もあって大勢の人が来ていたが、私はその中で特に目立った存在とはならなかった。
同世代の他人はその時の流行りの遊びに興じていたし、家族連れも自分達の遊びに夢中で、私の発明になど興味を持つ様子がない。
何しろ見た目はそこら辺にあるラジコンの玩具と同じだ。それで注目を浴びるというのも変な話だろう?
だが私はそんな世界に少しだけ悔しさと、寂しさを覚えながら機械の調整を繰り返していたんだ。

そんな時だった。
どう調整を間違ったのか、ロボットが想定外の動きをしてしまってな。あらぬ方向へと走り出したんだ。
自分の発明が人様の迷惑になってはいけない。そう思えば慌てたよ。
そんな私を見かねたんだろうな、私より早くその人はロボットを回収してくれたんだ。
勢い余ってこけそうになっていたがな。
ジタバタと暴れるロボットに四苦八苦しながらも、その人は私の所にロボットを届けてくれた。



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