過去ログ - 二宮飛鳥「死にいたる病あるいは乾燥させた葉を煮出し雌牛の分泌する液体を混ぜた物」
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24:名無しNIPPER[saga]
2015/12/07(月) 13:20:20.58 ID:n95sZXJf0
飛鳥「雨はいい。まるで涙のような……温かい雨なら尚更さ。濡れてしまってもかまわない。
  迷いも悲しみも、洗い流してくれる。全て流されて、ただそこに残る残滓だけが、ボクがボクである理由さ。
  ロマンチストだと笑うかい? でもキミも……ボクと同じく濡れているよ」

光「雨だっていつか止む。待っているのは青空だ!」


 視界の隅にボクの自由帳が映る、色はもうない。
静かにボクの自由帳が泥の中へと吸い込まれる。

 だけどそれでも、それでもそれは確かにあったのだ。
それは確かにそこにあって、かつてのボクを包んでいてくれたのだ。

飛鳥「眩しいんだ。……このセカイすべて」

光「仲間の勇姿が眩しい! この光景がアタシの喜びだ!」

 もう……解き放つしかない。
大きく息を吸い吐く。ほんの一呼吸にありったけの呪詛をこめて。

「アスカよ、次はキミが呪われろ」

 光を抱え微笑むアスカを見ながら、ボクの意識は刈り取られる。





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