205: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/01/11(月) 00:16:24.16 ID:oFvk9jBd0
「そうは言ってもな……」
そんなことを頭の隅で考えながら、仙田への返答に言葉を濁す
正直に言って、彼女たちの戦いを見てもピンとこなかった
演習の始まりと同時に甲板へ赴き、その戦いぶりを目に焼き付けようと勇んでいたのだが、
それは想像していたよりもずっと不思議で、自分の知っている海戦とは似ても似つかないものだった
「演習と言うよりは、踊りを見ている気分だ」
仙田に向けていた視線を上げて、洋上で演習をしている艦娘たちに目を向ける
水上を舞い、肩や腰に備え付けた武装で攻撃を浴びせるのが目に入った
明確な意思を持って互いを攻撃しているはずなのに、傍目からはとてもそうは見えない
甲板から見る彼女たちは、正しく踊りを踊っているようだった
「アンタも面白いこと言うよな」
「演習を指さして、踊りだなんて」
「新海軍の少尉がそれでいいのかよ」
「いや……」
仙田の軽口に一瞬ヒヤッとする
今の発言は、現代の海軍士官なら普通は出てこない発言だ
感傷に浸ってボロが出やすくなっている自分を再確認し、気を引き締める
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