228: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/01/16(土) 00:02:58.95 ID:+irLAoS/0
「こうなっては致し方ない」
「戦闘が始まった場合は、即座に戦域から離脱する」
「……それがルールだ」
問い詰められた艦長は、決まり悪そうに返答する
その視線は帽子のツバで遮らており、どこを向いているかは分からない
「ルール、ですか」
そんな彼を目に、先ほどの台詞を繰り返す
艦長はそう言い張るが、そのような決まりは軍規にはない
あったとしても撤退時における行動規範および自沈に際しての手引き程度しかなかったはずだ
彼が言っているのは軍の中で暗黙の了解と目されていた慣習法、必ずしも守る必要はないものだ
そう反論すると、艦長は被っていた帽子のツバを摘んで目深にかぶる
『これ以上は聞いてくれるな』という態度であった
「どうしてですか!」
「このまま彼女たちを見捨てると言うのですか!?」
だが、ここで食い下がるわけには行かない
沈黙を決め込もうとする艦長を恫喝するように詰め寄る
666Res/619.58 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。