237: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/01/16(土) 00:42:59.39 ID:+irLAoS/0
「もう我慢の限界です、艦長」
「今から自分がこの艦の指揮を執ります」
そう言い放ち、艦長の前へ2、3歩足を踏み出す
「な、何を……」
突然の出来事に艦長は言葉を失う
事の成り行きを見守っていた艦橋の船員たちも同じように固まり、こちらへと視線を向ける
「新海軍は防衛隊に対して指揮の掌握が出来る」
「それを今ここで使わせてもらう」
「今から自分が艦の司令官です」
最終手段として、指揮権の掌握を行使した
これは新海軍の軍人が非常時に防衛隊を直接指揮出来るように作られたもので、軍規にも成文化されている
本当ならもっと早い段階で行使したかったのが、この作戦において自分は戦闘配備に組み込まれていない
したがって、この状況における権利行使は厳密には規定違反となるため、出来れば使いたくは無かった
しかし、これ以上艦長の心変わりを待っていれば、自分もこの船と共に海の藻屑へと消える
皆の命と己の処分、天秤にかければどちらが重いかは一目瞭然だった
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