494: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/05/02(月) 00:21:55.07 ID:w0GFhXIn0
「大久保、今すぐ広域探索に切り替えろ」
『しかし……目標は』
「いいから、早く!」
こちらの怒鳴り声に動揺したのか、大久保の戸惑った声が通信機を通じて送られてくる
だが、それについて詳しく説明する暇はない
今は彼女の伝えた言葉の意味を確かめることが先決だった
『……レーダーを切り替えました』
『捜索範囲に反応は……!』
そこまで報告し、大久保の声が止まる
その反応から大方の予想は付いたが、結果を聞くまでは安易に信じる訳には行かない
固まった大久保に向かって、何があったのかを問いただす
『と、東南東に30km』
『高速で移動する物体があります』
少し震えた声の大久保がレーダーに示された情報を伝える
『少尉、これは……』
何が起こっているか感づいたのだろう、緊張と興奮がない交ぜになった声で大久保が尋ねてくる
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