550: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/06/18(土) 22:44:02.99 ID:urIs08YJ0
「敵砲弾は前方甲板に副砲付近に直撃」
「負傷者多数、副砲にも致命的な被害が出ています」
決定打となる副砲が潰され、人的被害も無視できないものとなっている
沈没こそ免れたが、致命傷になり得る被害だった
いくら特殊装甲の船だといっても、そうそう何度も耐えられる攻撃ではない
「現場が指示を求めています」
「君嶋少尉、命令を……」
報告を終えた小林が上官の指示を仰ごうとこちらに振り向く
だが、その声は轟く爆音によってかき消される
「砲撃を確認!」
「本艦前方、200メートル」
ひび割れた窓からは盛り上がった海面が水の柱となって散っていくのが窺える
まだ必中の射程に入ったわけではないが、それも時間の問題だ
このまま何もせずにいれば確実に沈めに来るのは明らかだった
「少尉! アレは何なのですか」
「何か知っているなら教えてください」
「このままじゃ俺達は全滅です」
その予感は皆も同じなのだろう、井上の問いに辺りが静まり返る
666Res/619.58 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。