560: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/07/03(日) 20:57:45.63 ID:HMesxzsu0
(仙田、どうするつもりなんだ)
先ほどの言葉を頭の中で繰り返してその真意を探る
仙田は自分の手で彼女を助けると言っていたが、その意味は一体……
知り得る限りで仙田の性格を考え、彼が取りそうな行動に思考を巡らせる
「右舷甲板より通達」
「何者かによって救命艇が下ろされているようです!」
しかし、こちらの思考よりも向こうの行動が早かったようだ
通信を受けた小林が甲板の異変を報じる声が艦橋に響く
「本当なのか……小林!」
報告に反応した井上が問いただす
今までのやり取りは静観していた彼だが、注意は向けていたらしい
救命艇の出現に対する声には焦りと驚きが混ざっていた
「船のアラートも反応しています!」
「間違いありません、誰かが操作しています」
すぐさま他の船員が救命艇の作動を報じる
誤報などではなく、歴然とした事実のようだ
666Res/619.58 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。