565: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/07/03(日) 21:22:52.62 ID:HMesxzsu0
そんなことは言われなくても分かっている
だが、あの2人が意地を見せたのだから、自分もそれに応えてやられなければならない
少なくとも、彼らが無茶をしてくれたからこそ見えた光明があった
「皆、悪かった」
大きく顔を上げ、皆の顔を眺める
一様に疲れをにじませ、不安に包まれた表情に包まれていた
「こんなことになってしまったのは俺の所為だ」
「でも、俺は本条大尉みたいに器用には生きられないらしい」
船員たちの顔に驚きの色が映る
それも当然だろう、何の脈絡もなしに指揮官が独白を始めるのだから
井上が何か言いたげな顔をしているが、それを横目に先を続ける
「気づかないうちに自分自身を欺いていたようだ」
「船を任された者として皆の安全を保障しなければならない」
「そのためには分を超えた危険を冒してはならないし、被害を最小限にとどめることが最優先であると」
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