637: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/12/18(日) 09:57:48.99 ID:543n5fYR0
「うっ……」
軋むような体の痛みで意識を取り戻し、呻き声を漏らす
どうやら全身を派手に打ち付け、一瞬だけ気を失っていたらしい
目の前に現れた無機質な艦橋の床を見て、自分の状況を悟る
(……やられたか)
ひとまず自身の無事を確認し、意識が別の方向へと向く
今のは、間違いなく敵の攻撃だった
最後に大久保の口が止まっていたのも、敵の砲撃を確認したからだろう
しかし、そうなると……
(敵は……どうなったんだ?)
日下部の砲撃で致命傷を与えたか、それとも自分たちを沈めるべく攻撃態勢に入っているのか
それを確認しなければならい
今の体勢では確認できない艦橋の被害も気になる
「ぐっ……」
体に力を入れると全身に鈍い痛みが走る
その痛みに、まだ死んでいないことを実感しながら体を起こす
まず上半身を起こして、片膝を着くと、指揮官席の椅子を支えにして立ち上がる
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