646: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/12/18(日) 10:43:21.37 ID:543n5fYR0
しかし、一向にその時はやってこない
(……どういうことだ?)
まさか既に地獄に落ちたということはないはずだ
その証拠に、頬には冷たい金属の感触が張り付いている
瞼を開けると先ほどまで自分が立っていた場所が横倒しになって現れる
とくかく現状の確認が第一であると判断すると、おもむろに立ち上がる
そして、正面から望む海に目をやると、
「何だ? これは……」
先ほどまでそこにいた敵の姿はなく、何かが飛び散ったような破片が辺りに浮いているだけだった
目に入る情報を処理しきれず立ちつくしていると、何かの通知音が艦橋へと響く
これは外部通信を受信した時に鳴るはずの音だったが、現状で本艦に通信をつなぐ相手がいるのかと不審に思う
しかし、訝しんだところで今の自分たちにはもはや戦う余力は残されていない
通信を受け入れる判断をすると、気を失ってった小林が突っ伏している通信盤へ向かう
そのまま通信盤を操作し、外部信号を受け入れ、艦内に無線を繋ぐ
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