647: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/12/18(日) 10:44:46.84 ID:543n5fYR0
『間に合ったみてぇだな』
通信が繋がったや否や、通信の相手は少女の声でこちらに呼びかける
まったく想定外していなかった相手に言葉を失うが、彼女は構わず続ける
『大丈夫、敵はさっきので沈んだ』
『オレたちの勝ちだぜ』
「君は……本条大尉のところの」
今ので声の主を思い出す
出撃前に本条大尉のところへ行ったときに、こんな口調で喋っていた艦娘が居た
その質問に反応したのか、彼女は大きな声で答えてくる
『ああ、そうさ』
『あの大尉もやっと俺の出撃を認めてくれてな』
『アンタたちが敵と交戦してるから、援護してやれだと』
そうか、そういうことか
何が起こったのかを理解して、乾いた笑いが出る
自分たちが交戦状態に入ったという情報が五十嵐中佐経由で本条大尉へと行き、待機していた彼女を派遣したのだ
敵が突然消えたのは怪奇現象でも何でもない、すんでのところで彼女が敵に止めを刺しただけだったのだ
『お、おい……大丈夫かよ?』
突然笑い出した自分に、彼女は不安そうに声を掛けてくる
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