過去ログ - 少年「アメジストの世界、鯨と踊る」
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22:名無しNIPPER
2016/01/29(金) 12:20:46.75 ID:dRQ2OQlZ0
少年(集中したら眠くなってきた……少し昼寝しよう)
少年「……zz」
――
「少年」
少年(……あれ、少女の声……?)ポー
「起きて、起ーきーてー」
少年「少女? まだ昼だよ……?」ゴシゴシ
少女「今日は私の群れの皆に紹介しようと思って」
少年「紹介?」
少女「うん、ほら、行こう!」
少年「えっ、そんないきなり、準備も……」フワッ
ザブッ!
少年(! 懐かしいな、この感覚……)
ボコココ……ボココ……ブクブクブク……
少年(水の音はやっぱり綺麗だな……あれ、動き辛いぞ?)
少女「大丈夫? 夢入りの世界とは違うから、あまり水を掴まなくても大丈夫だよ」ギュッ
少年「ああ、そう言えばすり抜けるもんね」
少年(……わあ、魚がこんなに近い)
少女「? あ、そうか。普段海の中なんて来ないもんね?」クス
少年「やっぱり綺麗だなぁ……」
少女「夜空も良いけど、海中も綺麗だよね」
少年「うん、何だか安心する」
少女「何だか嬉しいなぁ」ニコニコ
少年「……あ、あれって」
少女「あ、迎えにきたみたいだよ」
少年「え、見えてるの?」
クジラ『姫、そちらが例の人間ですか?』
少年(うわ、頭に直接声が、少女の力か……姫?)
少女「うん、そうだよ」
クジラ『そうですか、今日はよくいらっしゃいました』
少年「あ、初めまして……」
クジラ『群れの皆も待っていますよ、行きましょう』クンッ
少年「……」
少女「どうしたの?」
少年「やっぱり……鯨って、大きいなぁ」
少女「……ふふ、そうだね」
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