過去ログ - 少年「アメジストの世界、鯨と踊る」
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38:名無しNIPPER[saga]
2016/02/08(月) 23:44:42.96 ID:XArwV32T0
祖母「さて、玄関先には置いたし、後は部屋にでも置きましょうか」
祖父「うむ、やはり良いものだな。蝋燭と言うのは」
少年「僕のは何処に飾ろうかな」
祖母「そうねえ……あら?」ピンポーン
少年「はーい……姪?」
姪「……店主が、持っていけって」スッ
少年「おお、クッキー! ありがとう!」
姪「……良かったら、見て回らない?」
祖父「よし、儂がついていってやろう。さすがに夜は危ないからな」
祖母「駄目です、安静にしてなさい。また痛めたらどうするの?」
祖父「しかしだな「 駄 目 で す 」……はい」
姪「……大丈夫です、女さん達がついていってくれる、みたいで」
祖父「ほう、なら安心だな。ゆっくり見ておいで」
少年「分かった、ちょっと準備するから待ってて」
姪「うん」
少年「お待たせ」
眼鏡「……」ニヤニヤ
女「さ、行きましょうか」
眼鏡「そうだな」ニヤニヤ
少年(絶対勘違いしてるだろ、こいつ……)
少年「それにしても、どうして急に?」
眼鏡「……どうしてだろうなぁ?」ニヤッ
女(彼がけしかけたんですよ、少年と一緒に見たらどうだ? って)コソ
少年(ああ、なるほど……)
女(でもまさか本当に行くとは思いませんでした。何かあったんですか?)
少年(……まあ、それなりに。仲良くなれたと思います)
眼鏡「おい、何をぼそぼそと話している?」
少年「別に……おお、綺麗だなぁ」
少年(どの家も、蝋燭を飾ってある。色もそれぞれ違うな)
少年(何だか、今日の夜は明るいな。星に負けないくらい)
少年(この光も、少女に届いてるかな)
少年(届くと良いな)
眼鏡「……ああ、そう言えば、また白い鯨が現れたみたいだな」
少年「え?」
眼鏡「話題になっているぞ、ほら、写真も」スッ
少年(やっぱり、見られてたか……)
眼鏡「……どうした?」
少年「いや、何でも無いよ。やっぱり綺麗だね」
眼鏡「ああ、初めて見たが、美しいな!」
少年(……)
女「次はあちらを見て回りましょうか」
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