過去ログ - 強くてニューゲーム-成瀬順の場合-
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15:名無しNIPPER[saga]
2015/12/11(金) 23:45:45.33 ID:ymef2my8O
そうして今、自分は彼女が気分良く1日を送る為の作り話めいた愚痴に付き合わされているのだ。そうとしか考えられない程度には現実離れした話。


それでもその目に不安の色を宿しながらただただ縋るようにして声を絞り出す少女、成瀬順はとうとう坂上拓実が現実から目を背ける事を許してはくれなかった。

以下略



16:名無しNIPPER[saga]
2015/12/11(金) 23:46:38.73 ID:ymef2my8O





以下略



17:名無しNIPPER[saga]
2015/12/11(金) 23:47:55.98 ID:ymef2my8O

「はい、坂上君」
「ん、ありがと」
まるで人形みたいだ。
薄く笑って拓実の分の弁当を差し出す成瀬を見て拓実は少しだけそう思った。
以下略



18:名無しNIPPER[saga]
2015/12/11(金) 23:50:58.89 ID:ymef2my8O
自分では結構書いていたつもりでも、こうして投稿してみるとだいぶ短いもんですね。汗

書き溜めが尽きたので、ひとまずこちらで退散します。

またよろしくお願い致します。


19:名無しNIPPER[sage]
2015/12/13(日) 02:18:07.79 ID:Lnuq9rdCO
見てるぞ
完結まで頼むよ


20:名無しNIPPER[saga]
2015/12/20(日) 21:25:14.39 ID:DBdQeb/6O
>>19さん
ありがとうございます。
もう少しで投げ出す所でした。

続きいきます。


21:名無しNIPPER[saga]
2015/12/20(日) 21:26:06.10 ID:DBdQeb/6O
ひたすらに白い肌、少し長い前髪に覗く、色素の薄い瞳。
加えて小柄な身体も相まって目の前の少女は年相応な可愛さを持っていて、触れれば壊れる繊細さを持っていて、成瀬順は例えるなら西洋のビスクドールに似ていた。



以下略



22:名無しNIPPER[saga]
2015/12/20(日) 21:26:52.01 ID:DBdQeb/6O
他に誰もいない屋上。2人きりの実行委員会。
その時間は、冬の訪れを予感させる冷たい風に煽られつつもゆっくりと進んでいく。

「はい、坂上君」
そう言って口元に綺麗な曲線を作って成瀬は笑うと、拓実の分の弁当を差し出してくる。
以下略



23:名無しNIPPER[saga]
2015/12/20(日) 21:27:58.34 ID:DBdQeb/6O
こうして自分達がふれ交の委員会議と称して昼食を共にする様になったのはつい最近の事。
 加えて言えば弁当を作ってきてもらう様になったのなんて、なおさら最近の事だ。
 
 きっかけはなんだったろう。確か昼食にパンばかり食べてたのを心配されて、お弁当作ってあげようか?なんて言って…
そしてその通りに毎日律儀に作ってきてくれるんだから、まぁ相当な世話好きなんだと思う。たぶん良い意味で。
以下略



24:名無しNIPPER[saga]
2015/12/20(日) 21:32:33.04 ID:DBdQeb/6O
「歌詞はこれでいきたいんだけど…どうかな?」
どうやら手書きらしい歌詞カードを取り出すとおずおずと差し出してくる。
ミュージカルをやりたい、と言い出したのは成瀬の方だ。

「ああ、いいと思うよ。」
以下略



25:名無しNIPPER[saga]
2015/12/20(日) 21:34:12.49 ID:DBdQeb/6O
たぶん拓実はこの時間が好きだった。
屋上で2人、少し内気な女の子が自分にだけ見せる表情で、駄弁って、笑いあって、
そんな時間がたまらなく幸せで、特別な事だったのだ。

そう、特別だったのだ。
以下略



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