過去ログ - 奴隷少女「私を、守って下さい…」執事「それが貴方の願いならば」
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◆WnJdwN8j0.
[saga]
2015/12/14(月) 19:38:43.58 ID:4rPHk/l00
奴隷「何かお礼をしたいのですが…」
だが奴隷として育ち、最低限のものしか与えられず生きてきた彼女は、何も持っていない。
天界の使い「お礼などとんでもない。先ほども申した通り、私は当然のことをしたまでですよ、お嬢様」
奴隷「あのっ」
ところで、奴隷には先ほどから気になっていることがあった。
奴隷「わ、私、お嬢様なんて大層なものじゃ…それに私を守護し奉仕するっていうのは…」
天界の使い「あぁ、説明が遅れておりましたね。度々、申し訳ありません」
奴隷「あ、いえっ。それよりどういうことか…きゃっ」
急に、ふわっと体が浮いた。天界の使いに抱え上げられたのだ。
天界の使い「説明をお急ぎになるお気持ちはわかりますが…まずは御御足の治療を先に致しましょう」
奴隷(あっ)
天界の使いが見ている奴隷の足には、新しく出来た沢山の傷がついていた。
こんなもの、放っておけば治るのだが…。
天界の使い「自然治癒などはお勧めしませんね。菌が入ってはいけませんからね」
奴隷「……」
今まで自然治癒に任せてきた体だから、今更ちょっとの菌なんて、どうってことないのだけれど。
奴隷「はい…」
天界の使いの温和な笑みについ甘えてしまって、断れなかった。
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