182: ◆H0XvovGbeD/X[saga]
2015/12/20(日) 22:38:33.00 ID:Fx8x5y9B0
兎角「……」スタスタスタ
鳰「ねぇねぇ兎角ぅ。そんな急がなくても大丈夫っスよぉ…!」
鳰「ウチね、晴ちゃんだけは絶対に無事だと思うんス。賭けてもいいっスよ?」
183: ◆H0XvovGbeD/X[saga]
2015/12/20(日) 22:45:47.33 ID:Fx8x5y9B0
兎角「…その話と一ノ瀬にいったい何の関係があるんだ」
鳰「それが関係大アリなんスよ」
鳰「だって、一ノ瀬晴にもそのプライマーフェロモンの力が宿ってるんスから!」
184: ◆H0XvovGbeD/X[saga]
2015/12/20(日) 22:49:13.51 ID:Fx8x5y9B0
兎角「つまり、お前は……」
兎角「一ノ瀬がそのプライマーフェロモンとやらであの羆を操って、皆を襲わせたと言いたいのか…?」
鳰「…ウチが乙哉さんと一緒に目撃した時、晴ちゃんはアイツに襲われかけて気絶してたんス」
185: ◆H0XvovGbeD/X[saga]
2015/12/20(日) 22:54:31.13 ID:Fx8x5y9B0
鳰「おや、そんな会話をしている間に血の跡が途切れて…」
鳰「おおっ! そして目の前には何やら怪しげな洞穴の入り口がぽっかりとっ!」
兎角「…!」
186: ◆H0XvovGbeD/X[saga]
2015/12/20(日) 22:57:55.46 ID:Fx8x5y9B0
兎角(それにしても…ずいぶん深そうな穴だな…)
兎角(多分アイツが掘ったワケじゃなく、自然に出来たものなんだろう…)
兎角(しかし、中を覗き込んだ途端に噛みつかれたりしないだろうな……)
187: ◆H0XvovGbeD/X[saga]
2015/12/20(日) 23:01:29.09 ID:Fx8x5y9B0
晴「本当に兎角さんだ…夢じゃないんだね…!」
兎角「探したんだぞ一ノ瀬…お前こんな所にいたのか…」
188: ◆H0XvovGbeD/X[saga]
2015/12/20(日) 23:04:21.30 ID:Fx8x5y9B0
兎角(しかし、この無邪気な一ノ瀬に本当にそんな能力が……)
兎角(よせ、今は妙な事を考えるな…!)ブンブン
189: ◆H0XvovGbeD/X[saga]
2015/12/20(日) 23:07:33.15 ID:Fx8x5y9B0
兎角「ほら、穴が狭いから出る時に頭を打つなよ」
晴「うん、ありが──」ゴチンッ
晴「いたた…」
190: ◆H0XvovGbeD/X[saga]
2015/12/20(日) 23:11:22.26 ID:Fx8x5y9B0
晴「ううん。気にしてないよ、そんな事」
晴「あ、でも…武智さんは……」
晴「それに、他の人達も……」
191: ◆H0XvovGbeD/X[saga]
2015/12/20(日) 23:16:50.91 ID:Fx8x5y9B0
兎角「おいっ! 一ノ瀬に余計なことを教えるなっ!」
鳰「余計って…クラスメートの訃報を伝えたんじゃないっスか」
兎角「…気に病むな一ノ瀬。別にお前が悪いワケじゃない」
192: ◆H0XvovGbeD/X[saga]
2015/12/20(日) 23:21:55.57 ID:Fx8x5y9B0
晴「いやああああああああああああああっ!?」
晴「兎角さんっ! 兎角さんっ!」
兎角「ぐっ…大した傷じゃない…! 背中を…少し切られただけだ……」
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