187: ◆H0XvovGbeD/X[saga]
2015/12/20(日) 23:01:29.09 ID:Fx8x5y9B0
晴「本当に兎角さんだ…夢じゃないんだね…!」
兎角「探したんだぞ一ノ瀬…お前こんな所にいたのか…」
188: ◆H0XvovGbeD/X[saga]
2015/12/20(日) 23:04:21.30 ID:Fx8x5y9B0
兎角(しかし、この無邪気な一ノ瀬に本当にそんな能力が……)
兎角(よせ、今は妙な事を考えるな…!)ブンブン
189: ◆H0XvovGbeD/X[saga]
2015/12/20(日) 23:07:33.15 ID:Fx8x5y9B0
兎角「ほら、穴が狭いから出る時に頭を打つなよ」
晴「うん、ありが──」ゴチンッ
晴「いたた…」
190: ◆H0XvovGbeD/X[saga]
2015/12/20(日) 23:11:22.26 ID:Fx8x5y9B0
晴「ううん。気にしてないよ、そんな事」
晴「あ、でも…武智さんは……」
晴「それに、他の人達も……」
191: ◆H0XvovGbeD/X[saga]
2015/12/20(日) 23:16:50.91 ID:Fx8x5y9B0
兎角「おいっ! 一ノ瀬に余計なことを教えるなっ!」
鳰「余計って…クラスメートの訃報を伝えたんじゃないっスか」
兎角「…気に病むな一ノ瀬。別にお前が悪いワケじゃない」
192: ◆H0XvovGbeD/X[saga]
2015/12/20(日) 23:21:55.57 ID:Fx8x5y9B0
晴「いやああああああああああああああっ!?」
晴「兎角さんっ! 兎角さんっ!」
兎角「ぐっ…大した傷じゃない…! 背中を…少し切られただけだ……」
193: ◆H0XvovGbeD/X[saga]
2015/12/20(日) 23:24:21.88 ID:Fx8x5y9B0
鳰「へっ…へへっ……」
鳰「なーんだ。コイツ、とっくに虫の息じゃないっスか…!」
鳰「よくもウチのこと散々驚かしてくれたっスねっ! このっ! このっ!」ゲシゲシッ!
194: ◆H0XvovGbeD/X[saga]
2015/12/20(日) 23:29:30.84 ID:Fx8x5y9B0
晴「鳰っ! お願い! こっちに来て手を貸してっ!」
鳰「はぁ? 手を貸す? どーしてウチが…?」
晴「ど、どうしてって…兎角さん怪我してるんだよっ!?」
195: ◆H0XvovGbeD/X[saga]
2015/12/20(日) 23:37:13.72 ID:Fx8x5y9B0
晴「と、兎角さんっ…! これ、借りるよっ!」ガサゴソ
兎角「お、おい……」
鳰「おや…?」
196: ◆H0XvovGbeD/X[saga]
2015/12/20(日) 23:44:31.28 ID:Fx8x5y9B0
兎角「お前には…コイツのことが何も見えていないんだな……」
鳰「おやおや、そんな身体でどーするつもりっスか?」
鳰「おまけに、アンタには人の命を奪えないときてる…」ニヤァ
197: ◆H0XvovGbeD/X[saga]
2015/12/20(日) 23:52:21.85 ID:Fx8x5y9B0
兎角「理由、か…」
兎角「言われてみれば、理由なんて思いつかないな……」
198: ◆H0XvovGbeD/X[saga]
2015/12/20(日) 23:56:26.22 ID:Fx8x5y9B0
鳰「うっわぁ、なーに熱く語っちゃってんだか。全然答えになってないし…キモっ」
鳰「ウチ、そーいう薄ら寒いノリって反吐が出そうになるんスよ」
鳰「まぁ、カンペキ洗脳されちゃってる奴になに言ってやったところで無駄っスよね。ウチが馬鹿だったっス」
199: ◆H0XvovGbeD/X[saga]
2015/12/20(日) 23:59:14.71 ID:Fx8x5y9B0
羆「ク゛オ゛オ゛オ゛オ゛ッ!! ク゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛ッ!!」
バリバリバリッ!!
200: ◆H0XvovGbeD/X[saga]
2015/12/21(月) 00:07:14.48 ID:F1W2cbHo0
羆「ク゛ル゛ル゛ル゛ル゛ル゛ル゛ル゛ゥ……!」
兎角「晴、下がっていろ…」
晴「兎角…もういいよ…!」
201: ◆H0XvovGbeD/X[saga]
2015/12/21(月) 00:09:24.37 ID:F1W2cbHo0
理事長『生還おめでとう。一ノ瀬晴さん。東兎角さん』
理事長『このカメラを通してアナタ達をずっと見ていたわ』
理事長『二人は黒組の名に恥じぬ素晴らしい働きをしました。よく頑張ったわね』
202: ◆H0XvovGbeD/X[saga]
2015/12/21(月) 00:11:51.12 ID:F1W2cbHo0
晴「……と、兎角」
晴「晴ね、兎角に話さないといけない事があるんだ…」
兎角「ああ。もちろん全て話して貰う」
203: ◆H0XvovGbeD/X[saga]
2015/12/21(月) 00:14:23.88 ID:F1W2cbHo0
兎角「そうだ…すまないが肩を貸して貰えるか? 一ノ瀬」
晴「あーっ! 呼び方が元に戻ってる!」
晴「ちゃんと名前で呼んでくれなきゃ助けてあげないよっ!」
204: ◆H0XvovGbeD/X[saga]
2015/12/21(月) 00:21:19.61 ID:F1W2cbHo0
晴「なんだか空が荒れてきたみたい…」
晴「山の天気は変わりやすいって本当なんだね。さっきまではあんなに晴れてたのに…」
兎角「きっとこれが "羆風" なんだろう…」
205: ◆H0XvovGbeD/X[saga]
2015/12/21(月) 00:23:27.49 ID:F1W2cbHo0
実は兎角さんはほとんど何もしていないというのがミソ。読んで下さった人達ありがとうございました。
206:名無しNIPPER[sage ]
2015/12/21(月) 03:22:31.71 ID:9yW4kpivO
ほんとだ、何もしてない(笑)
面白かったよ!ラストの鳰兎晴も良かった
207:名無しNIPPER[sage]
2015/12/21(月) 14:45:52.96 ID:Tn3CYrexO
英さんマークII強そう
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