185: ◆H0XvovGbeD/X[saga]
2015/12/20(日) 22:54:31.13 ID:Fx8x5y9B0
鳰「おや、そんな会話をしている間に血の跡が途切れて…」
鳰「おおっ! そして目の前には何やら怪しげな洞穴の入り口がぽっかりとっ!」
兎角「…!」
186: ◆H0XvovGbeD/X[saga]
2015/12/20(日) 22:57:55.46 ID:Fx8x5y9B0
兎角(それにしても…ずいぶん深そうな穴だな…)
兎角(多分アイツが掘ったワケじゃなく、自然に出来たものなんだろう…)
兎角(しかし、中を覗き込んだ途端に噛みつかれたりしないだろうな……)
187: ◆H0XvovGbeD/X[saga]
2015/12/20(日) 23:01:29.09 ID:Fx8x5y9B0
晴「本当に兎角さんだ…夢じゃないんだね…!」
兎角「探したんだぞ一ノ瀬…お前こんな所にいたのか…」
188: ◆H0XvovGbeD/X[saga]
2015/12/20(日) 23:04:21.30 ID:Fx8x5y9B0
兎角(しかし、この無邪気な一ノ瀬に本当にそんな能力が……)
兎角(よせ、今は妙な事を考えるな…!)ブンブン
189: ◆H0XvovGbeD/X[saga]
2015/12/20(日) 23:07:33.15 ID:Fx8x5y9B0
兎角「ほら、穴が狭いから出る時に頭を打つなよ」
晴「うん、ありが──」ゴチンッ
晴「いたた…」
190: ◆H0XvovGbeD/X[saga]
2015/12/20(日) 23:11:22.26 ID:Fx8x5y9B0
晴「ううん。気にしてないよ、そんな事」
晴「あ、でも…武智さんは……」
晴「それに、他の人達も……」
191: ◆H0XvovGbeD/X[saga]
2015/12/20(日) 23:16:50.91 ID:Fx8x5y9B0
兎角「おいっ! 一ノ瀬に余計なことを教えるなっ!」
鳰「余計って…クラスメートの訃報を伝えたんじゃないっスか」
兎角「…気に病むな一ノ瀬。別にお前が悪いワケじゃない」
192: ◆H0XvovGbeD/X[saga]
2015/12/20(日) 23:21:55.57 ID:Fx8x5y9B0
晴「いやああああああああああああああっ!?」
晴「兎角さんっ! 兎角さんっ!」
兎角「ぐっ…大した傷じゃない…! 背中を…少し切られただけだ……」
193: ◆H0XvovGbeD/X[saga]
2015/12/20(日) 23:24:21.88 ID:Fx8x5y9B0
鳰「へっ…へへっ……」
鳰「なーんだ。コイツ、とっくに虫の息じゃないっスか…!」
鳰「よくもウチのこと散々驚かしてくれたっスねっ! このっ! このっ!」ゲシゲシッ!
194: ◆H0XvovGbeD/X[saga]
2015/12/20(日) 23:29:30.84 ID:Fx8x5y9B0
晴「鳰っ! お願い! こっちに来て手を貸してっ!」
鳰「はぁ? 手を貸す? どーしてウチが…?」
晴「ど、どうしてって…兎角さん怪我してるんだよっ!?」
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