過去ログ - ハルヒ「キョンTUEEEEEEEE!!!!!!!!」キョン「動揺してるな?」
1- 20
50:名無しNIPPER[saga]
2015/12/20(日) 20:27:41.70 ID:ZB9PTwHy0

『キョン、僕は恋をしたかもしれない』

『ほう、お前からそんな言葉を聞くとはな……で、相手は誰だ?』

『阪中さんちの忠犬に』

『人じゃないのかよ!! というか犬に恋愛感情が芽生えたのかお前は』

『ふむ、恋愛感情と言われると、その実、そうでないのかもしれない』

『ただ、あの忠犬を見ていると、無条件に無償の愛を注ぎたくなるんだ』

『……それはただ単に、愛というかは愛おしい、つまりはかわいがりたいと思ってるだけじゃ……』

『ああ、なるほど。これが愛おしいという気持ちなのか。僕自身、感情の理解が進んでいないみたいでね』

『さすがに犬に恋をするってことはない、と思いたいがな』

『にしてもよかったよ、君と阪中さんちの忠犬に向ける感情が同じではなくて』

『ん、それはつまり俺は愛おしいと思われる対象ではない、ということか?』

『その通り。僕は別に君を愛でたい、とかかわいがりたいとは思っちゃいない』

『好意的感情よりかは嫌悪的感情の方が勝っていると? 辛辣だな、おい』

『くつくつ、バカなことを言っちゃいけない。どこの世界に親友に嫌悪的な感情を抱くものがいる』

『愛憎という言葉があってだな……』

『説明しがたいけど……そうだね、僕が君に抱く感情……信頼や友愛……じゃなくて』

『……ううむ、どうやら僕の拙劣な感情と口では君との関係をうまく言語化できないようだ』

『いいんだよ、そんな俺たちの関係に詳しい感情の説明なんて』

『俺たちは【親友】だろ? それだけ分かってりゃ、別に好きであろうが嫌いあろうが、愛してようが憎かろうがなんだっていいさ』

『…………そういうものかな?』

『そういうモンそういうモン。小難しいことなんて考えなくていいのさ』

『……くつくつ、そうだね。そういうことにしておこう。あ、そうだキョン』

『ん?』

『僕はキョンのこと、どっちかといえば、嫌いで憎いと思うよりかは』

『―――好きで、愛していると思っているつもりだよ』

『……………………ワン』


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
439Res/261.35 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice