過去ログ - 【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である【データ6】
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543: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2016/01/03(日) 20:40:18.16 ID:ZzKecua3o

久遠さんが言うように引き出しからハンカチをとって、椅子に座る

ヘタに断って、久遠さんからの印象を悪くするのは嫌だったからだ

天乃「落ち着いた?」

樹「はい、ありがとうございます」

天乃「ふふっ」

樹「っ」

思わず浮かべた笑顔に、久遠さんは嬉しそうな笑顔を浮かべる

いつもと変わらない、私の大好きな笑顔

記憶がなくても、変わっていなかった

樹「なんで笑うんですか?」

天乃「ううん。ただ、泣いてるより笑顔の方が可愛いと思って」

樹「っ、何言って」

天乃「あら、嘘じゃないわよ? 私、貴女の笑顔好きよ」

馬鹿にするわけでもなく

心から嬉しそうな笑顔で、久遠さんは言う

それに暖かさを感じる私は、また、涙をこぼす

今までと変わらないような会話なのに

私たちの関係は――赤の他人

どうしてだろう

なんでだろう

なんで、こんなことにならなくちゃ……いけないんだろう

天乃「ど、どうしたのっ?」

樹「なんでも……っ、なんでもなっ……っ」

久遠さんはただ頑張っただけなのに

久遠さんは――みんなを守ってくれただけなのにっ

悲しみが、怒りを生む

怒りが、憎しみを生む

その連鎖に樹の心が黒く染まって、神樹様への反抗心が高まっていく


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