31:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 19:32:18.47 ID:lWDqkljoo
「ありがとう。じゃあ杏ちゃんは先に上がって」
「読んだよ。『新約シンデレラ』」
32:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 19:36:19.04 ID:lWDqkljoo
◇ ◇ ◇
「どうして泣いていたの?」
33:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 19:39:12.92 ID:lWDqkljoo
― = ― ≡ ― = ―
「アー……これがロシアの味、ですか」
34:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 19:42:53.30 ID:lWDqkljoo
「このロープは何でしょうか」
「ああ。何でも私達、本番は手錠で繋がれるらしいの。これは練習だって」
35:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 19:43:47.90 ID:lWDqkljoo
「プロデューサー」
「はい」
36:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 19:51:55.91 ID:lWDqkljoo
◇ ◇ ◇
「君の名前は?」
37:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 19:52:59.48 ID:lWDqkljoo
― = ― ≡ ― = ―
『――だから、もう一度。夢を、聞かせて』
38:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 19:58:38.72 ID:lWDqkljoo
『――えー、もう出なきゃダメー?』
39:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 20:02:26.02 ID:lWDqkljoo
『あー、お酒飲みたい。お布団入りたい』
40:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 20:03:15.20 ID:lWDqkljoo
「……あ、終わった?」
唄い終わると、杏ちゃんが立ち上がって背伸びをしました。
41:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 20:14:40.21 ID:lWDqkljoo
◇ ◇ ◇
灰にまみれた服は、彼女の瞳と同じ碧のドレスに。
カボチャは、少女にぴったりな小ぶりの馬車に。
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