31:名無しNIPPER[saga ]
2015/12/25(金) 21:12:21.40 ID:iLRizJ7Q0
親友「つまり昔、学生をやっていた、ってことですか?」
頭を捻っているオレの横から親友が助け船をだした。
32:名無しNIPPER[saga ]
2015/12/25(金) 21:13:03.11 ID:iLRizJ7Q0
もう少しだけ、このよくわからない場所にいたい。
あの答えを、聞くまでは。
33:名無しNIPPER[saga ]
2015/12/25(金) 21:14:33.39 ID:iLRizJ7Q0
「最初から死ぬと決まっているヒロインをキミはどう思う?すでに運命が決めつけられているんだ、理不尽だと思わないか?」
いつだったか、そんな話をした。
その時の俺はなんて答えたっけな。
34:名無しNIPPER[saga ]
2015/12/25(金) 21:15:41.78 ID:iLRizJ7Q0
親友と出会ったのは中学二年の頃だった。
この辺りに小学校はひとつしかない。
ついでに言うと中学校も高校もひとつしかない。
だから中学校はほとんどが顔見知りのメンバーだ。
なのに俺が親友のことを中学二年まで知らなかったのは、アイツが小学校の頃からなかなか学校に行くことが出来なかったからだ。
35:名無しNIPPER[saga ]
2015/12/25(金) 21:17:04.57 ID:iLRizJ7Q0
ー中学二年の夏休み前ー
「初めまして。いや、もしかしたらどこかで会っているのかな?」
36:名無しNIPPER[saga ]
2015/12/25(金) 21:18:49.20 ID:iLRizJ7Q0
突然、新しく隣人となった奴はツカツカと黒板のもとへ向かい、文字を書き始めた。
何事だ?とクラスの目を集める。
一通り書き終えると、振り向いて言った。
何となく俺を見ていた気がした。
37:名無しNIPPER[saga ]
2015/12/25(金) 21:19:53.41 ID:iLRizJ7Q0
当然、クラスは静まり返る。
教室の入り口で担任が青ざめた顔で固まっていた。
親友「これで静かになったね。」
38:名無しNIPPER[saga ]
2015/12/25(金) 21:21:34.47 ID:iLRizJ7Q0
もし、他の可能性があったとして、俺があの席に座っていなかったら…
どうなっていたんだろうか。
39:名無しNIPPER[saga ]
2015/12/25(金) 21:22:24.10 ID:iLRizJ7Q0
ー中学二年、秋ー
授業が始まった頃、それは始まった。
後ろから肩を叩かれた。
40:名無しNIPPER[saga ]
2015/12/25(金) 21:24:07.17 ID:iLRizJ7Q0
その日の学校の終了を告げる鐘がなった後、俺の机にノートが置かれた。
親友「ありがとう。役に立ったよ。ぜひ、キミにも見てもらいたい」
よくわからないままノートを開くと、中にびっしりと細かい文字が並んでいた。
41:名無しNIPPER[saga ]
2015/12/25(金) 21:25:53.08 ID:iLRizJ7Q0
俺は家に帰り、一応その話を読んだ。
そして驚いた。
俺は気がついたらその話を読み終えていたのだ。
少女が誰にも気づかれないように人を助ける話。
三本あったが、どれも俺を引き込んだ。
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