37:名無しNIPPER[saga ]
2015/12/25(金) 21:19:53.41 ID:iLRizJ7Q0
当然、クラスは静まり返る。
教室の入り口で担任が青ざめた顔で固まっていた。
親友「これで静かになったね。」
38:名無しNIPPER[saga ]
2015/12/25(金) 21:21:34.47 ID:iLRizJ7Q0
もし、他の可能性があったとして、俺があの席に座っていなかったら…
どうなっていたんだろうか。
39:名無しNIPPER[saga ]
2015/12/25(金) 21:22:24.10 ID:iLRizJ7Q0
ー中学二年、秋ー
授業が始まった頃、それは始まった。
後ろから肩を叩かれた。
40:名無しNIPPER[saga ]
2015/12/25(金) 21:24:07.17 ID:iLRizJ7Q0
その日の学校の終了を告げる鐘がなった後、俺の机にノートが置かれた。
親友「ありがとう。役に立ったよ。ぜひ、キミにも見てもらいたい」
よくわからないままノートを開くと、中にびっしりと細かい文字が並んでいた。
41:名無しNIPPER[saga ]
2015/12/25(金) 21:25:53.08 ID:iLRizJ7Q0
俺は家に帰り、一応その話を読んだ。
そして驚いた。
俺は気がついたらその話を読み終えていたのだ。
少女が誰にも気づかれないように人を助ける話。
三本あったが、どれも俺を引き込んだ。
42:名無しNIPPER[saga ]
2015/12/25(金) 21:27:07.34 ID:iLRizJ7Q0
ー中学三年、秋ー
俺「なぁ、お前少しは先のことを考えてもいいんじゃないか?」
俺は学年が変わっても窓際の後ろの席にいた。
43:名無しNIPPER[saga ]
2015/12/25(金) 21:28:15.68 ID:iLRizJ7Q0
ー高校一年、夏ー
俺の後ろに親友が座っていた最後の年。
夏の補習の時間。
44:名無しNIPPER[saga ]
2015/12/25(金) 21:29:23.19 ID:iLRizJ7Q0
ー高校二年、冬ー
親友が前に学校に来たのは春だ。
夏に体調を崩したと先生が言っていた。
連絡先は知っているが、連絡をとっていいのか迷った。
45:名無しNIPPER[saga ]
2015/12/25(金) 21:30:26.84 ID:iLRizJ7Q0
ー高校三年、二学期の始業式ー
親友との別れは急だった。
親友「いやぁーお久し振り!ボクのこと覚えてる?」
46:名無しNIPPER[saga ]
2015/12/25(金) 21:31:38.91 ID:iLRizJ7Q0
親友はすぐに連れていかれた。
先生と、知らない女の人に。
多分、親友の母親だろう。
俺に小さなお辞儀をした。
47:名無しNIPPER[saga ]
2015/12/25(金) 21:32:14.09 ID:iLRizJ7Q0
俺は親友に何も言えなかった。
いや、言わせてもらえなかった。
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