13: ◆uCbLPg/WnY[saga]
2015/12/25(金) 21:21:25.74 ID:WxlnYw7u0
「そんでついでにこれも見つけてきた」
どん、と机の上に置かれた、布団と共にプロデューサーが持ってきた黒い鞄。
それはなんとなく見覚えがあった。
14: ◆uCbLPg/WnY[saga]
2015/12/25(金) 21:22:27.71 ID:WxlnYw7u0
鞄を開けて、中身を次々と取り出しながらプロデューサーは言った。
ミミック姿の幸子さん、アルウラネ姿の夕美さん、そして……パティシエ姿の、私。
「……ルール、私は知らないのですけれど」
「大丈夫、ちゃんと説明するよ。……俺もちょっと、あいまいなとこはあるけどさ」
15: ◆uCbLPg/WnY[saga]
2015/12/25(金) 21:24:25.14 ID:WxlnYw7u0
「ちょっと休憩しようか」
3回目のダイスDEシンデレラを終えたところで、プロデューサーは立ち上がった。
ちなみに彼が1勝で、私は2勝だ。
楽しい時間が過ぎるのは早いというが、18時ぐらいに始めたはずなのにもう20時を回ろうとしていた。
16: ◆uCbLPg/WnY[saga]
2015/12/25(金) 21:27:05.18 ID:WxlnYw7u0
「橘はゆっくりしてていいんだぞ?」
「いえ、二人でやった方が効率的で早くできるでしょうし」
「……まぁ、橘がいいんなら、構わないけれどさ」
冷蔵庫の野菜室を開けると、そこには人参やじゃがいも、玉ねぎと一緒に無造作にシチューのルーの箱が置かれていた。
17: ◆uCbLPg/WnY[saga]
2015/12/25(金) 21:28:58.71 ID:WxlnYw7u0
『いただきます』
二人揃ってこたつに入ってシチューを食べる。
キッチンにずっと立ていて冷えた体の芯が、じんわりと温まっていく。
18: ◆uCbLPg/WnY[saga]
2015/12/25(金) 21:30:57.27 ID:WxlnYw7u0
「綺麗な雪だな―――ありす」
そう言ってやってしまった、と口を手で押さえて私から視線をそらすプロデューサー。
昔、私と出会ったばかりの頃。
彼は私の事をそのように呼んでいた事を思い出す。
19: ◆uCbLPg/WnY[saga]
2015/12/25(金) 21:31:44.22 ID:WxlnYw7u0
終わりです。ありがとうございました。
ありすちゃんボイス一周年おめでとう!
20:名無しNIPPER[sage]
2015/12/25(金) 21:54:11.82 ID:BhT7cHsY0
おつおつ
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