過去ログ - 【艦これ】とあるクリスマスの出来事
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1: ◆tF/D/g0jpg[sage saga]
2015/12/25(金) 22:41:22.44 ID:G+8Xp46Qo
※地の文あり
※何気に無理やり展開……ごめん

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2: ◆tF/D/g0jpg[sage saga]
2015/12/25(金) 22:42:22.39 ID:G+8Xp46Qo

 鎮守府演習場 クリスマス・イブ


 銀光が一閃する。
以下略



3: ◆tF/D/g0jpg[sage saga]
2015/12/25(金) 22:42:55.48 ID:G+8Xp46Qo

 木曾が一瞬だけ刀身を引き、すぐにぐっと天龍を押し返す。

 刀身が離れた隙をついて、鋭い突きを一つ。

以下略



4: ◆tF/D/g0jpg[sage saga]
2015/12/25(金) 22:43:27.05 ID:G+8Xp46Qo

 刀以外に獲物を持たない天龍にとっては、どうにもできない戦力差。

 ギリギリとかみしめた奥歯が音を立てる。

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5: ◆tF/D/g0jpg[sage saga]
2015/12/25(金) 22:44:10.37 ID:G+8Xp46Qo

          ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

          
 一年前 クリスマス・イブ
以下略



6: ◆tF/D/g0jpg[sage saga]
2015/12/25(金) 22:44:46.75 ID:G+8Xp46Qo

「間宮には感謝、感謝。感謝感激雨霰ってな」

 鼻歌交じりで、それらをレンジに放り込んで加熱を始める。

以下略



7: ◆tF/D/g0jpg[sage saga]
2015/12/25(金) 22:45:23.83 ID:G+8Xp46Qo

 このコンビの作り出す、絶妙なバランスは何物にも代えがたい。

 味を想像しただけで唾が口の中に溜まっていく。

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8: ◆tF/D/g0jpg[sage saga]
2015/12/25(金) 22:45:58.78 ID:G+8Xp46Qo

「驚かすなよ、木曾!」

「別にそんなつもりはないよ。気付かない方が悪い」

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9: ◆tF/D/g0jpg[sage saga]
2015/12/25(金) 22:46:32.89 ID:G+8Xp46Qo

「そりゃそうよ。ツリーの電飾よろしく、あれだけカメラのストロボ焚いてりゃ、遠いお空のお星様からでも見えるってぇの」

 木曾はそう言って食堂の隅でキラキラと輝くクリスマスツリーを顎でしゃくってみせる。

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10: ◆tF/D/g0jpg[sage saga]
2015/12/25(金) 22:47:09.97 ID:G+8Xp46Qo

 それを提督に諌められた後、今度は隠れて撮ろうとしてたのを見つかり、鎮守府内を艦娘多数に追いかけ回されるという愉快なイベントになった。

 ちなみにその後、空母連中が手持ちの偵察機すべてを動員するという大捕物に発展。

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11: ◆tF/D/g0jpg[sage saga]
2015/12/25(金) 22:47:43.18 ID:G+8Xp46Qo

「バケツ被ったあと、自室に引きこもって布団の中。相当怯えてるらしい」

「まぁ、今度は説教のセットが確実か」

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12: ◆tF/D/g0jpg[sage saga]
2015/12/25(金) 22:48:20.08 ID:G+8Xp46Qo

 これに関して、間宮を責めるのは酷というものだ。

 木曾たちの練度で考えれば、大破して帰投するなどという事態が起こりにくい海域なのだから。

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13: ◆tF/D/g0jpg[sage saga]
2015/12/25(金) 22:48:52.56 ID:G+8Xp46Qo

 天龍が言いたいのは、今自分のを半分やるから、明日お前のを半分よこせということだ。

 そうすれば、互いに二度楽しめる。

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2015/12/25(金) 22:49:24.86 ID:G+8Xp46Qo

 実際、天龍が酒を口にするところなど、鎮守府内の誰も見たことがない。

 だから、天龍は下戸なのだろうということになっていた。

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15: ◆tF/D/g0jpg[sage saga]
2015/12/25(金) 22:50:00.16 ID:G+8Xp46Qo

 戻ってきた天龍の手には日本酒の一升瓶と、湯のみが二つ。

 すでに湯のみに注がれた酒は、レンジで軽く燗がされている。

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16: ◆tF/D/g0jpg[sage saga]
2015/12/25(金) 22:51:08.33 ID:G+8Xp46Qo

 事態は木曾の予想を見事に裏切り、かなり深刻なものになっていた。

 天龍は飲めないわけではない。確かに飲まなかっただけだ。

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17: ◆tF/D/g0jpg[sage saga]
2015/12/25(金) 22:51:38.61 ID:G+8Xp46Qo

「聞いてんのかって、おいぃ!」

 バシバシと天龍が木曾の背中を叩く。

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18: ◆tF/D/g0jpg[sage saga]
2015/12/25(金) 22:52:17.36 ID:G+8Xp46Qo

 なにやらまた意味不明なことをつぶやき始めた天龍をよそに、木曾はフォークを使って器用にケーキを切り取り、口に運ぶ。

 しかし、その手をがっしと天龍に押さえつけられてしまう。

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19: ◆tF/D/g0jpg[sage saga]
2015/12/25(金) 22:52:53.25 ID:G+8Xp46Qo

 天龍はさらに力説する。

「それにだ! この一番目立つ位置のイチゴってのは、形も色艶も上等なやつだ、当然味も最高なやつなんだぜ!?」

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20: ◆tF/D/g0jpg[sage saga]
2015/12/25(金) 22:53:25.05 ID:G+8Xp46Qo

 ケーキくらい好きに食べさせてほしい。それだけのことだ。

 天龍の手を払いのけ、再びケーキを口に運ぶ。

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21: ◆tF/D/g0jpg[sage saga]
2015/12/25(金) 22:54:12.08 ID:G+8Xp46Qo

 相手は酔っ払いだ。怒ったところで意味などない。

 静かに天龍のフォークを外し、今度こそはとケーキを運んでいく。

以下略



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