180:名無しNIPPER
2015/12/31(木) 05:02:32.87 ID:kk2m1wHJ0
きっと素面じゃ演じられないわ……。収録前に一杯やらなきゃやってられないかも……。
それでも酔わない頑丈な私の肝臓が少し憎らしい。
「これを……私に?」
181:名無しNIPPER
2015/12/31(木) 05:04:22.24 ID:kk2m1wHJ0
「楓さんならやるって思ってましたよ! では報告しますね!」
ぽちぽちとすぐさま携帯を出して連絡をしている。ああ……この瞬間から私は
ミステリアスな高垣楓じゃなくてふわふわあまあまな美人OLになってしまうのね……。
182:名無しNIPPER
2015/12/31(木) 05:04:48.62 ID:kk2m1wHJ0
台本を読んでいるだけで顔が熱くなってくるわ……。例えば……
『あの、私今すっごく恋しているんです! 部長! 大好きです!』とか……。
『えへへ……ぶちょ……ぅ』と言いながら顔をとろけさせる……。とか……。
183:名無しNIPPER
2015/12/31(木) 05:06:16.74 ID:kk2m1wHJ0
「で、この台本きちんと読んで下さいね? 本読みは一週間後なんで、あと衣装合わせもそれぐらいで」
えっ早くないですか、はやくない? そうですか……。
184:名無しNIPPER
2015/12/31(木) 05:06:58.72 ID:kk2m1wHJ0
「そうだ、楓さん」
なんでしょうか、と首をかしげる私に彼女は
185:名無しNIPPER
2015/12/31(木) 05:07:59.09 ID:kk2m1wHJ0
「ほら、シンデレラプロジェクトのプロデューサーさんが居るじゃないですか、やったね!
ほらほら頼んでおきますから頑張って下さいね?」
186:名無しNIPPER
2015/12/31(木) 05:08:46.65 ID:kk2m1wHJ0
そうしょげた台詞を言うと彼女は満面の笑みで台本を指さした。
「ここに、同僚役として新田美波さんが入っていますね?」
187:名無しNIPPER
2015/12/31(木) 05:09:24.49 ID:kk2m1wHJ0
それから、と彼女は付け加えるようにして言う。
188:名無しNIPPER
2015/12/31(木) 05:10:42.78 ID:kk2m1wHJ0
「プロダクションとして、プロデューサーとしてはこういう事を黙認するとか、勧める
189:名無しNIPPER
2015/12/31(木) 05:12:14.19 ID:kk2m1wHJ0
……。
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