33:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/06(水) 22:43:04.15 ID:Z5pVxAxlo
「どうしてここまでしてくださるんですか」
ここで聞かない人の方が少ないのではなかろうか。
そんな風に自分に言い訳しながら僕は疑問を口にした。
「……」
おじいさんは僕の方を見ていない。
去って行った先輩の背中を追うように出入り口の方を見ている。
答えにくい事だったりするのだろうか。
「……その金はあの子に使ってやってくれ」
今度はちゃんと僕の方を向いておじいさんが言う。
僕の質問の答えにはなっていないが。
「……お世話になりました」
優しい人もいるものだ、と納得して僕はもう一度頭を下げた。
そしてそのままおじいさんの方は見ずに出入り口へ向かう。
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