5:名無しNIPPER[saga]
2015/12/27(日) 15:01:11.35 ID:bauBs7zr0
破裂音を発する程に、瞼を勢いよく開いたわたくしは、先程の声がした方向に顔を向けました。
顔を向けた先には、見飽きた砂が爪程凹んでいるだけで、特に何がいるという訳ではありませんでした。
しかし、よく見ればその砂の凹みが点々と続いているではありませんか。
その凹みを目で追うと、一尾半程でしょうか、離れた処に、ぽてん、と胡座をかいて座る砂だらけの少女が。
わたくしの視線と、少女の視線が、ぶつかります。
その少女は八重歯を光らせながら、わたくしに問い掛けました。
「ホンモノ?」
面妖な。
なんと面妖な。
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