102: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/12/30(水) 12:51:39.34 ID:ZBSd0e9l0
***
いつも通り退屈な授業が終わり、放課後になった。
今日もごらく部の活動がある。その後に、なんとしても結衣先輩に告白しないといけない。
ちょっと緊張して部室に入ると、京子先輩が一人でいた。
103: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/12/30(水) 12:52:08.08 ID:ZBSd0e9l0
ちなつ「京子先輩」
京子「なにー?」
ちなつ「先輩は、気づいてるんじゃないですか?」
104: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/12/30(水) 12:56:37.71 ID:ZBSd0e9l0
京子「ちなつちゃん」
京子「ちなつちゃんは、どうするつもり?」
ちなつ「どうって……」
105: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/12/30(水) 12:59:16.49 ID:ZBSd0e9l0
あかりちゃんがチラッとこっちを見る。
私は結衣先輩と京子先輩には気づかれないくらい小さく、首を横に振った。
多分気を使ってくれたんだろうけど、そうじゃないよ、あかりちゃん。
106: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/12/30(水) 13:01:55.96 ID:ZBSd0e9l0
***
京子「あ、私今日は早めに帰らなきゃいけないんだったの忘れてた」
あかり「え、そうなの?」
107: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/12/30(水) 13:02:26.93 ID:ZBSd0e9l0
ちなつ「先輩、何読んでたんですか?」
結衣「これ?京子が最近はまってるんだけど」
ちなつ「あかりちゃんが読んでるのも同じの?」
108: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/12/30(水) 13:04:07.29 ID:ZBSd0e9l0
ちなつ「……もし、結衣先輩だったらどうします?」
結衣「ん?」
ちなつ「何回も同じ時間を繰り返す、みたいなことがあったとしたら」
109: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/12/30(水) 13:20:48.34 ID:ZBSd0e9l0
***
帰る頃にはもう空が薄暗くなり始めていた。
結衣先輩と別れる道に差し掛かった時、ちょうど街灯が点いた。
それをぼんやり見上げる私に、結衣先輩が声をかける。
110: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/12/30(水) 13:27:02.73 ID:ZBSd0e9l0
あかりちゃんは今なら先輩に告白できると言いたかったんだと思うけれど、
昨日までの私のシミュレーションでは京子先輩も一緒に帰ると思っていたから、結衣先輩が家に帰ってからお邪魔するつもりだった。
先輩達をつけていって、もし京子先輩が大人しく自分の家に帰ったらそのまま私は結衣先輩の家に行き、
京子先輩が結衣先輩の家に行ったとしたらあかりちゃんに京子先輩をおびき出してもらうのが今日の計画。
万全を期して京子先輩が居なくても計画は変えずにいくことにした。
111: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/12/30(水) 14:03:27.22 ID:ZBSd0e9l0
結衣先輩の後をつけながら、先輩のアパートの近くまで来た。
物陰に隠れて様子をうかがう。
あかり「結衣ちゃん1人みたいだけど」
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